ある日、ノッポさんが出ている動画がYOUTUBEにアップされていた。
ゲームのCMらしいけど、僕はゲームをやらないのでその辺はよくわからない。
ただ単純に、ノッポさんがやさしく問いかけてくるその動画を観て、ふと思い出した。
子どものころ、ノッポさんが好きだった。
ゴン太君は、少しだけ怖かった。
風邪をひいて学校を休んでも、「できるかな」が見れたから楽しかった。
ヘタクソだけど、工作もプラモデルも大好きだった。
セロテープでつぎはぎだらけのロケットを作って遊んだ。
工作が上手なノッポさんが大好きだった。
大人になって僕は、今流行りの「モノヅクリ」をしてるなんて自覚はないし、
そもそも僕らの世界は何かをつくり出すことで成り立っているワケだから、
モノヅクリなんてのは特別なコトじゃないと思ってたりする。
好きなコトを仕事にできることは幸せなことだけど、思ったより
世の中は過酷で、やってられないことがたくさんある。
それでも僕らは一生懸命、一所懸命に、やらなきゃいけないことだらけだ。
ノッポさん。やっぱり僕は、今もつくり続けているよ。